プロレス追っかけ女子隊余話

☆制服のJK☆ 「日本人レスラー対外国のスターレスラー」――華やかなりしころ、外人選手の宿舎には、追っかけ女子がロビーにたむろしていることがあった。「お目当ては誰?」なんてことから、お付き合いに発展したケースを時々耳にした。ある晩、築地の編集局に戻って来たところ、ロビーに制服のJKが受付のソファーに座っていた。場違いもいいところ。誰か芸能人でも追っかけて来たのか? 「早く帰らないと、家で怒られぞ」と思わず、小言の一つも言いたくなるような場面である。「受付に制服のJKがいたんだけど、なんだろね?」と近くの人間に訊いた。すると、「あれは、T.Yさんのフアンで、お友達なんだって」と。「えっ⁉ お友達っていったって、本物のJKだぜ。ちょいとまずくないか」。冗談めかして、T.Yさんに訊いてみると、「Mちゃんはほんとに可愛くてさあ。これからご飯食べに連れて行くんだよ」と。そりゃ、ほんとにまずいぞ。T.Yさんはいい年もいいところ、もちろん家庭も、子どももいる。相手は本物のJK。お手てつないで仲良く。この”お友達関係”はしばらく続いていたようだった。レスラーの間でもかなりの話題になっていた。恋は盲目……の言葉はあるが、今の今なら、完璧な淫行トラブル。T.Yさんはかなり前に他界されている。天国でも本物のJKとデートしているのだろうか? トウスポのプロレス記者はもてまっせ。書いちゃってごめん。時効だね。合掌

☆追っかけ妻の持ち逃げ☆ プロレス界のカリスマ的記者がいた。物の見方も独特で鋭く、プロレスが格闘技に接近しだした頃、マスコミを席捲していた。M.Yさんとしておく。部下を動かす地位に着いていた。フアンも多かった。このM.Yさんもやはり、外人宿舎となったホテルのロビーで、追っかけ女子隊の一人ときっかけができた。プロレス感やら何やらの共通項がいくつかあったらしく、この二人は結婚まで進んだ。まあ、めでたし、めでたし。女性にとってはプロレス・マスコミの大物が亭主、プロレス会場に行っても、知り合いに対して、胸を張れるってわけでもあった。しかし、人生は山があれば谷がある。M.Yさんのいけいけドンドンの言動は、プロレス読者にとっては痛快極まりないものではあったが、身体を張って仕事をしている選手、団体からすれば、時にはうっとうしい限り。小競り合いが積もって、ついに全面対決となった。団体は取材拒否を突き付けたのである。M.Yさんも会社も取材拒否を逆手にとって、書きまくっていたが、写真も掲載できなくなるに及んで、和平交渉を求めた。今度は団体側が強気。「M.Yは取材の第一線から外れてもらいたい。その条件で取材拒否を解除する」と。背に腹は何とかで、会社はこれを飲んだ。M.Yさんはプロレスの取材から外れ、無任所になった。それまで徹夜もいとわず、で働いていた生活が一変。プロレスの試合の無い日は、夕方に帰宅するようになった。「何かかみさんも対応に困っているみたいなんだ」と生活リズムの急激な変化に、笑い話にしていた。それから数日後、妙な話が聞こえて来た。奥さんが家でしたらしい……。「いやあ、家に帰ったら、もぬけの殻。銀行関係すべて持って行かれた。猫だけ残ってた」と本人の生コメント。結局奥さんになった女性は、カリスマ的プロレス記者、部下を何人も動かせる座にいるM.Yと結婚したのであって、フリー状態のM.Yには用は無くなった、ということだった、としか考えられなかった。追っかけ女子隊、怖いねえ。

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